ぬくもりに触れたくて。
2人で行った公園や喫茶店。

目に入るすべてが思い出。

「陸登、今日は何時に帰るんだろ…。」

ふいにそう思った。

寂しいな。

離れたくないの。

傍に居たい。

「逢いたいよ…。」

なんて、わがままだよね。

結婚してから、その気持ちが強くなる。

大切に思えば思う程

あなたの存在が大きくなる。

「……帰ろう。」

帰って、陸登が帰るのを待ってよう。

また、笑顔でおかえりを言う為に。

マンションの階段を上がる。

突然_.

「……え?」

体が軽くなった。

私、どうしたんだろう。

「り…く…_。」

そこで、意識が途切れてしまった。

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