ぬくもりに触れたくて。
「ねぇまろん、俺も逝こうと思う。」

…………?

「まろんが待つ天国に。
そしたら、君は笑ってくれる?笑顔で会いたかったって、言ってくれる?」

…言うわけない。

「陸登…死なないで。」

立ち上がる。

薬箱から取り出したのは一つの薬。

「睡眠薬、あんまり死ねる保証ないけど…俺、痛いは嫌なんだ。」

私のせいで

愛する人が死んでしまう

陸登、あなたには私の分まで生きて欲しい。

お願い…お願い…。

どうか

神様、彼に触らせて下さい。

一度だけで良いから。

どうかー。


「まろん、指輪、落としたろ? もう、相変わらずおっちょこちょいなんだから(笑)」

テーブルに置かれた

私と陸登の証。

「少し時間が掛かるかもしれない、でも君の所に行けるって信じてる。」

そう、忘れな草に話掛ける。

瞳に、光は宿ってない。

陸登_!!!!

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