白波リズム
ノリと分かれて、もうすぐで5分が経つ。



2分前に、ノリのデート相手が現れた。



私の知らない人だった。

それだけではなく、彼女といるノリまでもが、私の知らない人のようだった。



「…あんな顔するんだ…」

誰も聞き取れないような声で呟いた。






相変わらず空は晴れ渡り、雲の流れは速かった。



雲のかたちは瞬く間に変わり、1秒1秒が異なる空のように見えた。
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