極道恋愛法
机の下に目をやると、大量の現金が。



諭吉まみれの光景に目を丸くした。



それも本当に現金そのままで何の入れ物にも入っていない。




「現金…??」


「何してんだよ??」


「うわぁ!!!!??」




耳元で放たれた言葉に大げさな反応を見せる私。



その大げさの反応が裏目に出てしまい、私は机の下にうまく納まってしまった。




逃げ場の無い私。




美形男子は机に手をつき、机の中にいる私を見下ろしている。




「何??ほしいの??」



「え…いや…その…」



ほしくないといえば嘘になる。



「大丈夫だっつーの。」



「はへ??」



間抜けな声を出してしまった。






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