極道恋愛法
腕を強くつかまれ抵抗できない。


「んぅ…」


唇から漏れる声。




スッと唇が離れた瞬間、美形男子は言った。



「言ったろ??俺は不戦勝だったって。」




???



この人、不戦勝の意味わかって言ってるのか??




「へ…へんたーいい!!!」




最悪!!




「どうぞご自由にお呼びくだされ♪」



そういって私をからかう。



真っ赤な私の顔は、無花果の実のようだった。




8時25分_____



学校着。



黒いリムジンに乗せられてきた。



美形男子と一緒に降りてくる私まで変な目で見られる。


これじゃあ一生友達なんてできない!!



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