極道恋愛法
まぢどこいくんだし!!



「ちょっと!!授業始まっちゃうって!!」




ちょうど私が声をかけた場所は体育館の裏だった。





「お前…うるせぇんだよ…」



「え…??」




なんなのいきなり!!



「アイツと話してんじゃねぇよ…」



「え…??」



いつもの美形男子とは思えないほどハリのない声だった。




「翔と話してんじゃあねぇよ!!!」



急に怒鳴った美形男子の顔は真剣そのものだった。



「うるせぇんだよ…翔の声も、お前の翔にしか見せない笑顔も…」



「翔って…パーフェクトボーイのこと??」



「あ??」



「あ、パーフェクトボーイって言ってもわかんないか…」




考えながら言う私にイライラしたらしく、貧乏ゆすりをしだす美形男子。





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