極道恋愛法
校門の前で、リムジンの到着を待つ。



リムジンを呼ぶのも私の仕事。



「あのさ」



「はい??」



「おまえ…さっき何してたんだよ??」



「いや、だからトイレに…」



まだ問い詰めるの!??



「いいから、本当のこと言えよ」



あからさまに不機嫌な美形男子の顔を見ると、なかなか言い出せなかった。



「怒らないから。」



「…」



私は決心して口を開いた。




「…屋上で、おう…翔くんと話してました。」




「翔??」



小さくうなずいた。




「アイツ…なんかされたか??」



美形男子の心配そうな眼差し。



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