極道恋愛法
『翔のこと好きなの??』



この言葉が頭から離れない。



私の目線の先には携帯電話。



携帯電話の向こうには、王子が居る。



さっき交換したばかりのメアド。




「王子が…好き??」




ぽつりと放った言葉。



その言葉は宙を舞い、静かに壁に吸い込まれた。




「おい、バカ!!おめぇ何してんだよ!!」



「はへ??」




私は、机の上の整理をしているつもりだった。



だが、私の手には携帯、そして牛乳。



「あー!!」



「あーじゃねぇよ!!」




牛乳は机の上を伝って、床へとこぼれ落ちた。







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