極道恋愛法
「なんですか??」


駅員さんの優しい声に少し安心する。



「その…ち、痴漢にあいました。」



「はい??」


私のとんちんかんな言葉に駅員さんも良くわかっていない。




「わ、私…そのおじさんに痴漢にあいました。」




駅員さんと中年のおじさんは目を丸くして私を見ている。



「な??いったろ??駅員さん☆」



美形男子は余裕の表情を見せた。



「じゃあちょっと、お話を伺うので…あ、ありがとう。君。神楽君。」



「いいえ。当然のことをしたまでです。このカリはウチのやつがあとでもらいますんで。」



微妙な微笑み。


やはり美形男子はすごい。



っていうか…名前…神楽…


どっかで聞いたことあるような…




あ!!!




「極道のてっぺん…神楽組!!!!」



「あ…???」



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