愛しー時に抗うもの達ー
*星降る夜に
「こーんにちは~!」
夕方の屯所に響く私の声。
すぐに、
どがどか大きな足音が聞こえてきた。
「鈴ッー、てめぇ…
何回言われたら分かるんだよ!
五月蝿いだよッお前は!」
鬼副長土方のお出ましだ!
般若の如く怒こっている土方さんの言葉を無視して、
「今日は祇園です!誰か、一緒に行けないかな?って思って…。
ほら、おめかしもしてるんですから!」
いつもは質素な着物を着ているが、今日は薄桃色に赤い梅と紺の格子柄が描かれた綺麗な浴衣を着ていた。
顔は薄く化粧をし、紅をさしていた。
この時代に珍しい肩までで、先の方が軽い茶色の髪をみつあみしていた。
あぁ、こいつの髪はここに来てから。
一寸だってのびてねぇ
そう思った土方は、いつの間にか鈴の髪に触れていた。
鈴は、現代で深く残った心の傷のせいで…
髪が伸びなくなってしまった。
夕方の屯所に響く私の声。
すぐに、
どがどか大きな足音が聞こえてきた。
「鈴ッー、てめぇ…
何回言われたら分かるんだよ!
五月蝿いだよッお前は!」
鬼副長土方のお出ましだ!
般若の如く怒こっている土方さんの言葉を無視して、
「今日は祇園です!誰か、一緒に行けないかな?って思って…。
ほら、おめかしもしてるんですから!」
いつもは質素な着物を着ているが、今日は薄桃色に赤い梅と紺の格子柄が描かれた綺麗な浴衣を着ていた。
顔は薄く化粧をし、紅をさしていた。
この時代に珍しい肩までで、先の方が軽い茶色の髪をみつあみしていた。
あぁ、こいつの髪はここに来てから。
一寸だってのびてねぇ
そう思った土方は、いつの間にか鈴の髪に触れていた。
鈴は、現代で深く残った心の傷のせいで…
髪が伸びなくなってしまった。