愛しー時に抗うもの達ー
「ちょっと…千代婆?私なら大丈夫だよ!ほら、私こんな風だから襲われたりしないよ?」

と言った鈴。


「千代婆の言う通りだな…」


「そこでのぅ、鈴。





千代の下で勉強をせんか?鈴は、薬の事をよう知っておる。嫌いな訳ではないだろう?もっと腕を磨けば才能は光る。」

千代婆は、真っ直ぐ鈴を見詰めた。









グッ
確かに勉強は好きだ。でも新撰組も好きで、恩人でもある。恩を返せなくなるのではないか?

女中をする事で恩を返そうと思っていた私は…




「鈴?お前は、どうしたいんだ?」
近藤さんは優しい声で聞いた。


土方さんが
「お前が、恩返しとかで悩んでんなら…









お前が、勉強して薬が十分に分かるようになってから新撰組に戻って来い。



千代婆に認められたんだ。一人前になれ!
それで恩返しになるんじゃねぇか?」


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