愛しー時に抗うもの達ー
ブワッ
温かい皆の言葉が染みた。


「私…







千代婆の所で薬の勉強したい!

そして、一人前になって!
新撰組の皆に恩返ししたい!」



私の全部をぶちまけた。










「おぉ、よく言った!」

ガシガシと大きな手で頭を撫でてくれた近藤さん。


「それじゃあ、鈴。

必要なものだけ持っておいで!善は急げ、じゃ

いいか?近藤!
新撰組も隊士が増えたのであろう?」


「ずいぶん、早いが…




って鈴はもう居ないのか!」


嬉しいのか話が終わりすぐに部屋を飛び出して行った様だ。

部屋に笑いが起こった。








「千代婆。鈴をよろしく頼む。あいつは、強いようで弱い。


あれから、2ヶ月しかたってないが…私には、娘の様に見えるんだ。」


「あぁ、わかっておる。


この千代婆めに任せればすぐに立派になる!
心配するでない。」


「頼もしい限りだな。
千代婆は、











俺からも鈴を宜しく頼む。」

土方が頭を下げた。


「これこれ、男が簡単に頭を下げるもんではない。」

「簡単にじゃねぇ…

















これは、俺の誠意だ。」


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