COL'【桃】ひ・み・つ☆桃色恋 †with響紀様†

☆ スタートライン ☆

<side 椿>

 「どうして、彼女たちも呼ぶの?」

 「それは人数多いほうが楽しいでしょ?」

 本当は、なんとなくの流れでそうなってしまったの。

 「これは、私たちの解散会なのよ」

 そう、生徒会活動お疲れ様ってことで本来は正会員だけなのよね。

 心愛の瞳は強く疑う眼差しが光っていた。

 一瞬でも元気のない彼女を姿を目の当たりにしてしまったら、先輩として勇気付けたかったのよ。

 でも、本音は彼女を振り向かせたいだけなんだけどね。

 「行事ごとに参加をOKするのは今回きりよ」

 心愛は納得が行かないまま渋々と了承してくれた。

 さすが、世界一広い心のお方だわ。

 「ありがとう♪」

 嬉しさのあまり心愛におもいっきり抱きついた。

 彼女がポッと頬の色を染めているのをみて、手を離した。

 いけない、いけない。

 またその気になっちゃうわよね。

 生徒会って面倒な事が多いけど、やっぱりこういう集まりがあるから頑張れるのも確かよね。

 もうちょっとしたら、学校の一大イベントの文化祭。

 それが済んだら、新メンバーに引継ぎ。

 私たち三年の仕事はこれでお仕舞い。
 
 寂しくなるわね。

 その為にこうして思い出作りをするんですものね。

 楽しむわよ♪



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