COL'【桃】ひ・み・つ☆桃色恋 †with響紀様†
<side 瞳子>
日曜日がやってきた。
この時期には珍しく太陽がキラキラしている。
いつもは布団の中から中々顔を出せないでいるけど、今日はお母さんが起こしに来るよりも早く朝食の用意がされたリビングへ向かった。
『毎日こうしてくれると助かるのに』なんて小言をいっているけど、そんなの気にしない。
パンを二枚とサラダと目玉焼き、それにヨーグルトとカフェオレ。
桃園家のいつもの朝食をあっという間に食べ、二階の自分の部屋に駆け上がった。
ボーダー柄のニットのワンピースに、それとお揃いの帽子を被って。
んー、少し可愛いほうがいいわよね。
色と香り付きリップをチョンと唇にぬってみた。
鏡をみていたら、ずっと忘れていたというか考えないようにしていたあの日の出来事が急に頭を霞めた。
「なんで今思い出すのよ」
鏡に向かって独り言を呟いてる。
お気に入りのポーチを片手に玄関まで向かうと、洗濯物を山のように抱えたお母さんとバッタリ。
「そんなに慌ててデートかなぁ?」
「そ、そんなんじゃないってば、行ってきまーす」
「車に気をつけてね」
お母さんは、怪しげな笑みで片手をヒラヒラさせている。
もう、なんだっていつも人の行動を詮索しようとするのよ。
これが、本当に男の子とだったら大変よね。
――デート。
お母さんのこの言葉に少しドキリッと心臓が跳びはねた。
いやぁね、私の心臓ったら。
みんなで、行くんだからそんなわけないのにね。
日曜日がやってきた。
この時期には珍しく太陽がキラキラしている。
いつもは布団の中から中々顔を出せないでいるけど、今日はお母さんが起こしに来るよりも早く朝食の用意がされたリビングへ向かった。
『毎日こうしてくれると助かるのに』なんて小言をいっているけど、そんなの気にしない。
パンを二枚とサラダと目玉焼き、それにヨーグルトとカフェオレ。
桃園家のいつもの朝食をあっという間に食べ、二階の自分の部屋に駆け上がった。
ボーダー柄のニットのワンピースに、それとお揃いの帽子を被って。
んー、少し可愛いほうがいいわよね。
色と香り付きリップをチョンと唇にぬってみた。
鏡をみていたら、ずっと忘れていたというか考えないようにしていたあの日の出来事が急に頭を霞めた。
「なんで今思い出すのよ」
鏡に向かって独り言を呟いてる。
お気に入りのポーチを片手に玄関まで向かうと、洗濯物を山のように抱えたお母さんとバッタリ。
「そんなに慌ててデートかなぁ?」
「そ、そんなんじゃないってば、行ってきまーす」
「車に気をつけてね」
お母さんは、怪しげな笑みで片手をヒラヒラさせている。
もう、なんだっていつも人の行動を詮索しようとするのよ。
これが、本当に男の子とだったら大変よね。
――デート。
お母さんのこの言葉に少しドキリッと心臓が跳びはねた。
いやぁね、私の心臓ったら。
みんなで、行くんだからそんなわけないのにね。