COL'【桃】ひ・み・つ☆桃色恋 †with響紀様†
遊園地なんて小学校以来でドキドキ。
しかも、みんなが一緒とはいえ、椿さんが……と、隣を歩いています!!
あたしたちは40分電車に揺られて目的地についた。
赤や黄色と彩り豊かな木々があたしたちを歓迎してくれた。
「美鈴、何から行く?」
「瞳子、ごめん」
彼女はさっきからソワソワしていると思ったんだけど、まさか彼女の口から次の言葉が出るなんて――。
「実はね、今日晶斗くんと此処で約束しているのよ」
えっ!?
聞いてないよ。
「だからね、瞳子だけでも椿さんたちと楽しんできて~」
ええ~!!
ひ、一人にしないでよ~!!
心の叫びが聞こえるはずもなく、美鈴は軽やかなリズムを立てて去って行ってしまった。
ヒュ~
心の中に今雪混じりの風が吹いたような。
ま、美鈴がいなくてもみんながいるから平気よね。
一年生があたし一人っていうのは、気を使ってしまう。
あたしも用事作っちゃおうかな?
「美鈴ちゃんは前から約束していたんだね。瞳子ちゃんは居られるんでしょ?」
「あ、はい」
こんなに笑顔で問われたら、帰りますなんて言えないわ。
用事を急に見つけられるわけないものね。
椿さんの誘いとはいえ、場違いな気がする。
彼女だけでなく、書記の柿崎さん、会計の秋元さんも優しく接してくれるから尚更断りにくい。
敵対心を持っている心愛さんだけは良い顔をしていないようだけどね。
しかも、みんなが一緒とはいえ、椿さんが……と、隣を歩いています!!
あたしたちは40分電車に揺られて目的地についた。
赤や黄色と彩り豊かな木々があたしたちを歓迎してくれた。
「美鈴、何から行く?」
「瞳子、ごめん」
彼女はさっきからソワソワしていると思ったんだけど、まさか彼女の口から次の言葉が出るなんて――。
「実はね、今日晶斗くんと此処で約束しているのよ」
えっ!?
聞いてないよ。
「だからね、瞳子だけでも椿さんたちと楽しんできて~」
ええ~!!
ひ、一人にしないでよ~!!
心の叫びが聞こえるはずもなく、美鈴は軽やかなリズムを立てて去って行ってしまった。
ヒュ~
心の中に今雪混じりの風が吹いたような。
ま、美鈴がいなくてもみんながいるから平気よね。
一年生があたし一人っていうのは、気を使ってしまう。
あたしも用事作っちゃおうかな?
「美鈴ちゃんは前から約束していたんだね。瞳子ちゃんは居られるんでしょ?」
「あ、はい」
こんなに笑顔で問われたら、帰りますなんて言えないわ。
用事を急に見つけられるわけないものね。
椿さんの誘いとはいえ、場違いな気がする。
彼女だけでなく、書記の柿崎さん、会計の秋元さんも優しく接してくれるから尚更断りにくい。
敵対心を持っている心愛さんだけは良い顔をしていないようだけどね。