COL'【桃】ひ・み・つ☆桃色恋 †with響紀様†
<side 瞳子>
「なんだ、会田先輩じゃないですか。驚かさないでくださいよ」
彼女は、会田 椿さん。生徒会長を務めるくらい優秀でしかも美人。
ジャンケンで決まった簡易委員長なんかとは、オーラが全然違うの。
「先輩、どうしたんですか?」
彼女は暇つぶしと言っていたけれど、あたし見ちゃった。彼女の瞳の端にキラキラしている粒の塊を。
「今日の事は内緒よ」
先輩が此処で、涙を流していた事をどうして秘密にする必要があるの?
なんて思っていたら、眼鏡をパッと外され視界が一気にボヤケだした。
極度の近眼なのに。
「すみません、眼鏡ないと見えないんです」
「ねぇ、ちゃんと約束してくれたら眼鏡返してあげるわ」
「約束します」
小さく微笑み眼鏡を掛けてくれた……のはいいんだけど、急に視界がハッキリしたと思ったら先輩の顔が
ま、間近すぎる。
次の瞬間、会田先輩はあたしの唇を指でなぞり始めた。
「もし、約束やぶったりし・た・ら・このピンクの唇は私の・も・の・よ」
え~っ!?
あ、あたし、そんな気ないよ!!
「ま、守ります」
そりゃ、今のあたしに好きな人なんていないけどさ、やっぱり普通に恋したいよ。
先輩は違うの?
「せ、折角来たんで読みかけの本を少しでも読んでから帰ろうと思ったんです」
気持ちを落ち着かせようと話題を変えてみても、この空間が変わるわけではなく、
「どの本かしら?」
「『秘密な姫様』っていうお話です、その棚の右端の……」
「あ、これ私も好きよ。はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
なんで、こんなにもドキマギするんだろう。
あたしの心さん、落ち着きなさい。
「なんだ、会田先輩じゃないですか。驚かさないでくださいよ」
彼女は、会田 椿さん。生徒会長を務めるくらい優秀でしかも美人。
ジャンケンで決まった簡易委員長なんかとは、オーラが全然違うの。
「先輩、どうしたんですか?」
彼女は暇つぶしと言っていたけれど、あたし見ちゃった。彼女の瞳の端にキラキラしている粒の塊を。
「今日の事は内緒よ」
先輩が此処で、涙を流していた事をどうして秘密にする必要があるの?
なんて思っていたら、眼鏡をパッと外され視界が一気にボヤケだした。
極度の近眼なのに。
「すみません、眼鏡ないと見えないんです」
「ねぇ、ちゃんと約束してくれたら眼鏡返してあげるわ」
「約束します」
小さく微笑み眼鏡を掛けてくれた……のはいいんだけど、急に視界がハッキリしたと思ったら先輩の顔が
ま、間近すぎる。
次の瞬間、会田先輩はあたしの唇を指でなぞり始めた。
「もし、約束やぶったりし・た・ら・このピンクの唇は私の・も・の・よ」
え~っ!?
あ、あたし、そんな気ないよ!!
「ま、守ります」
そりゃ、今のあたしに好きな人なんていないけどさ、やっぱり普通に恋したいよ。
先輩は違うの?
「せ、折角来たんで読みかけの本を少しでも読んでから帰ろうと思ったんです」
気持ちを落ち着かせようと話題を変えてみても、この空間が変わるわけではなく、
「どの本かしら?」
「『秘密な姫様』っていうお話です、その棚の右端の……」
「あ、これ私も好きよ。はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
なんで、こんなにもドキマギするんだろう。
あたしの心さん、落ち着きなさい。