幼なじみセンチメートル
泣きじゃくって地団駄を踏んで、どうしようもない事を叫んでいた私を


イノリはギュッと抱きしめてくれた。




「泣くな。俺はキヨとずっと一緒にいるから」


「イノリっ」


「ずっと守ってやっから、お前も俺から離れるなよ」




分からなかったイノリへの気持ちの名前が


やっと分かったよ。





私はイノリが…





「私ね、イノリが世界でいちばん好き。大好きっ!」

「知ってるよ」




大きくなったら結婚するの。

いっぱいチューするの。






恋だと気付いた時抱いたのは、そんな純粋な感情だった。
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