Hurly-Burly 【完】

お巡りさんはビックリした。

現場に行ったらまだ伸びてる若者を

確保したお巡りさんに学校と名前とか

聞かれてアタフタした。

明香里ちゃんにはすごい感謝された。

ありがとうって何度も言われた。

だから、役に立てたなら良かったと

そう思った。

お巡りさんが夜道は危ないからと

送ってくれることになった。

自転車だったからあたしはかっ飛ばして

帰ると断った。

その夜は、ジョセフィーヌにその

事件内容を喋ってもふもふ抱きついた。

『ハニー、危ないことはしちゃ駄目だよ?』

「うん、気を付けるね!!」

その次の日、全校集会が開かれた。

いきなり何事って思った!?

珍しく今日はみんな揃ってる。

相変わらず、制服は着崩れてるけどさ。

伊織君は先輩の女子生徒に話掛けてる。

そういうのよく飽きないな。

ヌボーっと立ってるちー君を

見習えってんだ。

「今日集まってもらったのは他でもない。

先日からこの近辺に出没する変質者と

思われる者が逮捕された。」

ふぇー、あの若者がその変質者だったのか?

まぁ、どうでもいいや。

平和が一番だしね。

しかも、昨日確保された人とは限らないか。

「そこで、この学校の生徒が一役買って

逮捕することが出来たと警視庁から感謝

状が届いたのでみんなに発表しよう。」

ナル君とダイナマイトユウヤが睨めっこ

してる。ド金髪が審判なんかしちゃってさ。

「1年C組立花日和さん」

女の副校長に呼ばれてすごい焦った。

「えっ、・・あたしか?」

いきなりすぎてびっくりした。
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