Hurly-Burly 【完】

校長が賞状を読み上げる。

もう何、この視線の半端なさ。

まさかだったらしくて、悪魔2号とも

目を見開いている。

サユも口をあんぐりと開けてる。

彩乃ちゃんとクルミちゃんも

驚きの表情を浮かべて、当事者

の明香里ちゃんもまさかって顔だった。

そして、完璧に驚いたのはあたしと

よく遊んでくれる不良メンバーズ。

それから、目を丸くする7人が移る。

あははっはは。

うわー、驚いたな。

まさか感謝状来ちゃうとは。

あの時はつい頭にきちゃっただけだし。

あたしに眼中なかった変質者に存在を

アピールしようと思っただけだったし。

クラスのみんなも先輩もみんな驚いた。

そりゃ、そうだ。

あたしなんてちびっ子が何の役に立った

と思うのだ。

その日はとにかくみんなにフィーバーされた。

委員長すげーとか。

あの1年だってよとか。

もうそんなことを周りでガヤガヤ。

明香里ちゃんとも頬は大丈夫か聞いた。

サユには昨日あったことを全部話すと

馬鹿って言われて抱きしめられた。

「そういう時はウチの父さん居るんだからね。」

そう言ってあたしを心配してくれるサユに

うんって頷いた。

そこまではいいさ。

何故だよ。

いつもどおりの恐ろしい絵の描かれた

教室を潜るとそこにはいつもは居ない

はずの悪魔が2匹忍び込んでいた。

「ひーちゃん、何してくれちゃってんの?」

お、恐ろしいぜ。

あの若者の目つきの方がまだ良かったさ。

この2人・・・超怒ってないか!?
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