Hurly-Burly 【完】

不良メンバーズは誰ひとり喋らない。

もちろんそれはちー君たちも一緒だ。

「あ、あれはそのじ、事故なのだよ!!

あたしもビックリだったのよさ。

いきなりのことにあたしのダークホース

を繰り出してしまったでは・・・」

ひぃぃぃぃぃぃぃ

「怪我はねぇのか?」

相沢ティチャーがジロジロあたしを見る。

村田氏もジロジロと。

「ないも何もあたしは存在を否定されたのだ・・・」

女の子としては見られなかったんだ。

確かに、明香里ちゃんは可愛かったさ。

まぁ、いいことだけどさ。

そのおかげで助かったわけだが。

「校長から多少は聞いた。

ひーちゃんよ、女の子が岩を投げるつける

ってどうよ?」

そ、そんなこと言われたってしょがないじゃん。

「じゃあ、どうすれば良かったのよ!!

あの時、明香里ちゃんが居たんだぞ!!

置いて帰れるわけあるか!!

意地でも倒すっきゃないだろうが。」

それで明香里ちゃんが襲われずに済んだ。

あたしは自分のやったことに誇りを持つよ。

だって、あそこで手を出さなかったら

一生後悔しちゃってた。

見てるしか出来ないなんてそんなか弱い

子じゃないからな。

「何かあったらどうすんだ。」

ドスのきいた声に肩を揺らした。

「その時はその時で対処を考えた。」

心配させたことには反省だ。

まさかの出来事で申し訳ない。

あんまり派手なことしちゃいけない

のにジッと出来なくてごめんなさいだ。

「そういう時は呼べよ。」

そんな時間あったら呼べるわ!!

一刻を争ったんだぞ。

びっくりしてる場合でもなかったんだから。
< 118 / 419 >

この作品をシェア

pagetop