Hurly-Burly 【完】
あたしの死亡診断結果はナル君の
可愛さに打ち負けたことだと思う。
「はぁ?
ナル、頭打ったんじゃねーの。
なぁ、聞いたかイオ君よぉ。」
「ああ、聞いたぜケイ君よぉ。
ウチの子に何してくれちゃってんだ
ひよこのお嬢さんよー。」
そこの2人!!
コンビを解消しろ。
そして、ダイナマイト加わろうとするな。
「そうだ、そうだ!」
お前、それだけなの?
「ナル君の方が可愛いよ。
あたしなんてそんな恐れ多い。」
岩を投げつけちゃう女の子だぞ。
どんなゴツイ女子だよって
ほらあのド金髪が言ってる。
「でも、ひーちゃんのどこに
そんな力があるんだ!!」
相撲大会を開催しようと企む
不良メンバーズに必死で止めた。
「土俵なんて設置せんでいいわ!!
絶対に上がらんぞ。破壊してやる。」
土俵を作ろうとする不良メンバーズ
に近付き大暴れした。
「ひ、ひーちゃん。
や、やめっ、何この子?
本気で女の子なの?
力、強いから!!
誰か応答せよ。
助けを求めるー。」
不良メンバーズに取り押さえられた。
情けないことに数人で止められた。
このひ弱な男子高校生居るのねー。
「あははははは、土俵なんて粉々だ。
上がるまでもなかったな。」
腰に手を当てて笑うあたしに
不良メンバーズが崇拝し始めた。
そんなに珍しい生き物のような
拝まれ方されても・・ちょっと傷つく!!