Hurly-Burly 【完】
サユと一緒のグループになろう。
ふむふむ、10人で行動か。
何で!?
10人多いよ。
普通、4.5人ってところでしょう?
下を見ると10人で割引になるところ
がある都合上と書いてあった。
はぁー、何てことよ。
そして、すごい嫌な予感がする。
「ヒヨリン、一緒に行こうね!!」
キタッー!!
まさか、あの悪魔あたしにこの不良
さんを押し付けた?
絶対、そうだ。
この不良さんたち協調性が全くない。
7人を一手に引き受けるとか荷が重いわ。
今はナル君のエンジェルキューティー
フェイスも残酷よ。
「う、うん」
力が抜けちゃうぞ。
何でかあの悪魔め!!
割引だけじゃないな。
クラスの女子はあんまりみんな近づかない。
サユは別みたいでたまにナル君と喋ってたり、
魔人の毒牙を吹っ飛ばす強気サユに伊織君
残念そうに笑ってたりってのを見る。
「サユリンも一緒に行こうって誘おう!
女の子一人じゃ寂しいもんね。」
その気遣いには有り難いが。
あたしの第一優先はサユだから!!
えっ、でも待てよ。
10人だよね?
後、一人誰を持ってくるんだ。
そして、次の日の授業がやってきた。
「よしっ、そこは心強いぞ。
まとめ役が2人揃ってるしな。」
ニタリと悪魔の微笑みをするティーチャー相沢。
ナル君が確実に威嚇をする。
ちょ、可愛さどこ吹っ飛んだ。