Hurly-Burly 【完】
とりあえず、一呼吸置こう。
「帰らせて頂きたい。」
しかし、こっちだって予定のスーパー
に行く予定を繰り上げている。
「そういう状況じゃないの。」
ぎゃはは笑ってたあんたに状況語って
くれとは言ってない。
「真面に会話が出来る人は居ないのですか?」
こんな人たちに捕まって人生棒に振りたくない。
「あははっ、ごめんね。
つい、面白くてやり取り見てた。
えっとね、今下に行くとボコボコに
されちゃうよ?」
一際、美しい人が出てきた。
「諦めて、飛び降ります。」
ここで死んでグレチャー相沢恨む。
枕元に出て呪い続けてやる。
「それは困ったな。
エイト・・・・」
瞬時の反応にげっそりした。
捕まえに来ようとした男に
近くにあった灰皿を投げつける。
ガッシャンと粉砕した灰皿に
ガラスで出来ていたのかと
知ることが出来た。
「触らないで。」
警戒心剥き出しで拒んだ。
それが戯れじゃないことを
知ってとかじゃなくだ。
あまり得意ではないのだ。
人に関わることが苦手なあたしが
全くの赤の他人に触られるなんて
死んでも嫌だということを知らしめる
ためにフル全開の拒絶を見せた。
「こっちに来たら本当に飛び降りる。」
自分の肩を抱きしめて窓の枠に片手を
付けて、空に浮かぶ星を背に命を掛けた。
男だけが駄目ってわけじゃない。
ただ、人と深く付き合うことに酷く
怯えてる。