Hurly-Burly 【完】

あー、何でこんなに楽しく思ってるんだろう?

考えもしなかったことなのに、決して自分から

進んでやろうと思ったことでなくても、誘って

くれたのは正直嬉しかった。

「いや、意外と脱いだらすごかったりしてねぇー。」

伊織君、超変態!?

「ぎゃー、セクハラだ!!

ここに変質者が居るぞ。」

伊織君に口を押えられる。

「静かにしよーかっ。

そうじゃないと、その口に激しいのしちゃうぞ。」

世にも恐ろしい。

そんな日にはあたしの人生幕を閉じるのさ。

「何、その目」

伊織君を冷めた目で見る。

「ふほっほほ、ひほはへひはひー」

(伊織君、息が出来ないー)

「何語喋ってるの?」

お前この野郎。

伊織君の足を蹴飛ばす。

「いってぇーじゃねぇーの。」

ある意味、窒息死させられるかと思った。

「あたしの死亡診断書は確実に窒息死だ。」

危うく、生死を彷徨うところになってた。

「ヒヨリンに変なことすんなよなっ。」

ナル君に引きずられる。

「いや、しねぇーよ。」

煙草を咥える伊織君。

「煙草の吸い過ぎは体に悪いんだよ。」

伊織君はヘビースモーカー決定だな。

「別にいいしー。」

肺がんになって死ねばいいさ。

「副流煙によってあたしが生命の危機だ!

あたしの前では控えろ。」

別に嫌いってわけじゃない。

けど、煙草の匂いは思い出す。

あの日のことを思い出すとあたしが

今立ってる位置が危うくなる。

「それって、心配して言ってくれてるのー?」

自分のなっ!!

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