Hurly-Burly 【完】
忘れずに刻もう。
例え、限りのある関係であっても楽しかったと
最後まで笑っていられればそれ以上は何も望まない。
「うん、そうだね。」
サユは綺麗な顔を崩さず笑う。
あたしもきっとそっちの方が
らしくて居られそうだよ。
その日のは夜中までサユと喋っていた。
毎日、マコ君に取られてばっかり
だったからサユを独り占めしてる気がして
ドキドキしちゃった。
マコ君はよくこの美人と付き合えるものだ。
あたし、心臓発作で病院に運ばれたくない。
マコ君とは付き合って2年になるんだっけ?
中学2年の時から付き合いだしたんだよな。
「日和、鼻息荒い。」
いや、シマッタ。
サユ、いい匂いするんだもん。
マミーとサユは本当によく似てる。
もう綺麗すぎて気絶しそうになるほど
の美人さんだ。
男だったらあたしは確実にサユに飛びついて
いたに違いない。
「日和、飛びつかないでよ。」
マミーみたいに冷たいけど。
サユはツンデレだからな。
マコ君はその可愛さを知ってる。
ツンデレ姫を溺愛中の王子様だからね。
お似合いのカップルよ。
誰もが認めるほどの美男美女のカップルも
たまに揉め事があるみたいだけど、その時
は必ずマコ君が直謝りらしい。
「マコ君、努力してそうだね。」
マコ君の頑張りに応援したい。
あたしもマコ君は普通に好きだ。
あたしの鉄仮面をきちんと理解してる。
中学では一緒だったからな。
最初はガン無視だったけどね。
すごく、優しい男の子だったと分かった
時には誰よりもサユとの仲を取り持ちたい
と思ったものだ。