Hurly-Burly 【完】

お昼は動き回ったこともあって、昨日に

負けじと頼みに頼んだ。

パスタを啜りながら、グラタンに手を伸ばし、

凄まじい食欲だった。

「日和、連れ回してごめん。」

サユに謝れたけどとくに気にせず頬張った。

鶏肉を片手にむしゃむしゃ食べる。

人前だから上品に食べたけど、

その食欲はドン引きだったみたいだ。

佐藤君が苦笑いだった。

「日和、2時からのショーが噂のだよ。

イルカショーとどっち見に行く?」

パンフレットを渡される。

サユはきっとマコ君と来たかっただろう。

あたしなんかで悪い気がする。

「うーん、・・・イルカショー?」

キラキラショーってのが噂の女子

人気のショーなのか。

「それでいいの?」

あまりジンクスに興味はないけど、

キラキラってのが気になる。

「・・・うん、どっちでも」

うどんを食べながら考えに思いふけってみた。

こういうのは好きな人と行くべきところだ。

あたしにそれは一生ない。

お昼ご飯を食べて一服してからは

またサユとレッツゴー水族館だった。

サユも何だかんだ楽しんでくれてた。

結局、みんなでイルカショーを見る

約束をして2時に待ち合わせという

ことになったから1時間は壮絶な

サユとの水族館デートだった。

マコ君はこんなサユのどこが優しい

というのか教えて頂きたい。

アイスを頬張りながらぐるぐる

回ったりして、甘いものは苦手

だったから抹茶味を頼んだ。

サユもそこまで甘いものが

好きじゃないらしい。
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