Hurly-Burly 【完】

そういえば、試合どうだったんだろうか?

まぁ、いいか。

「とくに決め手はありませんけど、

試合があると聞いていたので。」

持ってきたはいいけど、こんなには貰って

くれなかったかもしれないな。

「佐藤のこと好き?」

ナル君、どうしたらそんな考えに辿り着くの?

あたし、恋愛に興味ない。

好きって何よ。

「まぁ、普通に。」

クラスメイトの中ではよく喋る方じゃないかな?

友達的意味でね。

同じ委員だし、助け合いが大事だもの。

ナル君に手を引かれる。

そして、やってきたあの恐ろしい絵が描かれた

教室にみんな居た。

よっちゃんとかもももっちとすごろくしてた。

何で、すごろくなのってツッコミ入れる

べきなのかは戸惑った。

「あ、そうだ。

これ、食べてくれ。」

何だ、丁度いいではないか。

みんなのお腹の中にさえ入ってしまえば

どうしようと考えることもなかったな。

「うまっ」

「何だこれは・・・!!」

「お店の味っす!!」

「感動・・・・」

「ヒヨリンにまさかこんな得意技があったとは・・」

どうだ、あたしの実力。

これで、嫌でも女の子としての魅力を見せ

つけてやったわよ。

不良メンバーズに気に入ってもられたようだ。

「ヒヨリン、こっち来て。」

ナル君に手を引かれてソファーに座らされる。

何だろう?

そういえば、みんな休みの日にも関わらず

学校とは頭でも打ったのかい?

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