Hurly-Burly 【完】

どうしよう、変に思われたかな?

「日和ちゃん、大丈夫?

タオル持ってくるから待っててね。」

馨君はバタバタ動き回る。

「おい、チビ。

知ってたか、美男はヅラだ。」

慶詩はよっちゃんに指をさす。

衝撃の事実によっちゃんを凝視する。

マジか!!

あのアフロは確かに不審だと思ってた。

でも、何故ヅラを被る必要がある?

よっちゃんは頭皮に悩みでもあるのかも

しれないと思った。

「慶詩・・・まぁ、いいや。」

ナル君?

「しかも、最初はあんな盛ってなかったぞ。

ぺちゃんこアフロだったぞ。」

よっちゃん、今はももっちと天気予報の

お姉さんをうっとり見てるけど、そんな

悩みがあったとは!!

「へ、へぇー」

どうやって、慰めてやればいいんだ!!

「あの下はな10円ハゲがあるらしい。」

ユウヤも知ってたんだって10円ハゲ!?

か、可哀想過ぎる。

どんなストレス抱えてんだ!!

よっちゃん、まだ16だか17だかって言ってた

のにこんな年からハゲになるかもしれない

恐怖と戦ってるなんて・・・あんなに笑ってる

のは・・ハッまさか演技なの!!

「ど、どうしよう、何か頭皮にいいプレゼント

を探してあげるべきかな!!」

あたしに心配かけないように言わないで

くれてるのね。

みんな、もしかして知ってたけどあたしが

動揺するかもしれないから黙ってたのね。

確かにビックリ玉手箱級だったよ。

それでも、友達じゃないか!!

悩みは一緒に解決してあげるべきよ。

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