Hurly-Burly 【完】

は、恥ずかしすぎるよっ。

「ひ、酷いよっ。」

やっぱり、この人たちいつもどおりだ。

それに安心したけど、やっぱり弄ばれた

気がしてならんのだ!!

「うん?」

馨君、聞け!!

この3人超酷い嘘吐いた。

ゴロゴロ鳴る雷さえ忘れてた。

怖さも吹き飛ぶぐらいの冗談言ってくれた。

「・・・馨君、あたし・・」

本当に怖いって思う気持ちを忘れるほど、

救われた気もする。

「3人が何かした?」

馨君のにっこりフェイスに怯える3人。

ナル君が告げ口して3人はこっぴどく

怒られた。

みんなが居て良かったよ。

1人だったら泣いてたかもしれない。

「・・・送る」

ちぃー君が立ち上がる。

「あ、うん。」

もうそんな時間か。

出来れば、もう少しここに居たかったな。

それにしても、ちぃー君が送ってくれるのか。

またしても珍しいな。

最近は雨が降ってるから車で送ってくれたり

が多かったけど、今日はどうやら歩きらしい。

「ちぃー君、たい焼きそんなに好き?」

たい焼きの袋を持ったちぃー君の後ろを

付いて行く。

「ん、まぁまぁ。」

へー、そうかいね。

毎日食ってるのにまぁまぁね。

おじさんに今度チクろう。

あれから、毎日おまけしてもらってるのにね。

しかし、傘が似合わない男だね。

ちぃー君には傘という顔を隠すような

ものは似合わな過ぎでしょ!!

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