Hurly-Burly 【完】

結局、来てしまった。

マンションの前に着いてしまった。

どうしよう、いざってなるとやっぱり

帰った方がいいかもしれない。

男の子の家には行ったことないかも!!

この間のカウントしなきゃないや。

マコ君は基本サユの家に来るし、

そういやないよね!!

鼻水も涙も雨に流れたね。

みんなに泣いたことは知られないよね。

でも、やっぱり入るのはどうかと思うよね。

さっきは、バイバイって普通に言ったし、

まだみんな帰って来てないよね!!

ってことはちぃー君と2人っきり!?

それっていいのか!!

「(゜o゜)」

何その顔。

どう反応すればいいのよさ。

「( 一一)」

ちぃー君、しっかり!!

あたし、今ツッコミ出来ないから。

頑張ってくれよ。

「鍵、学校だ・・・」

ちぃー君、それに気付かないってどうなの!?

そうだよね、さっきから傘以外持ってなさそう

に見えたけどね。

ホント、心配になっちゃうからね!!

「管理人さんって・・どこ行く気だ!!」

スタコラサッサしないで。

急に動くとあたしまで引っ張られるから!!

ギューインって自動扉が開く。

「俺だ。」

それ、オレオレ詐欺もビックリだな。

「だから、誰だって。」

うん、分かるよ。

名乗れって話だよね。

「・・・ッチ」

舌うちしちゃった!!

ちょっと、ちぃー君。

どうしちゃったのよ。

< 343 / 419 >

この作品をシェア

pagetop