Hurly-Burly 【完】
結局、来てしまった。
マンションの前に着いてしまった。
どうしよう、いざってなるとやっぱり
帰った方がいいかもしれない。
男の子の家には行ったことないかも!!
この間のカウントしなきゃないや。
マコ君は基本サユの家に来るし、
そういやないよね!!
鼻水も涙も雨に流れたね。
みんなに泣いたことは知られないよね。
でも、やっぱり入るのはどうかと思うよね。
さっきは、バイバイって普通に言ったし、
まだみんな帰って来てないよね!!
ってことはちぃー君と2人っきり!?
それっていいのか!!
「(゜o゜)」
何その顔。
どう反応すればいいのよさ。
「( 一一)」
ちぃー君、しっかり!!
あたし、今ツッコミ出来ないから。
頑張ってくれよ。
「鍵、学校だ・・・」
ちぃー君、それに気付かないってどうなの!?
そうだよね、さっきから傘以外持ってなさそう
に見えたけどね。
ホント、心配になっちゃうからね!!
「管理人さんって・・どこ行く気だ!!」
スタコラサッサしないで。
急に動くとあたしまで引っ張られるから!!
ギューインって自動扉が開く。
「俺だ。」
それ、オレオレ詐欺もビックリだな。
「だから、誰だって。」
うん、分かるよ。
名乗れって話だよね。
「・・・ッチ」
舌うちしちゃった!!
ちょっと、ちぃー君。
どうしちゃったのよ。