Hurly-Burly 【完】

「ぷっちゅん」

くしゃみが止まらないぞ。

「日和ちゃん、ナルの服に着替えておいで。」

ナル君が服を持って子犬のように駆け寄ってきた。

「いや、大丈夫・・・・」

じゃないっすね。

みんなの視線怖いから。

「おめー色気ねぇよねー。

普通に考えてワイシャツが透けて・・」

あたしの眼力ナメるなよ!!

伊織君を押し黙らせた。

「悪かったわね。

キャミソール着てますから透けません!!

そして、あたしのは見てもちっとも可愛げ

ありませんので・・・」

今日の下着なんだったっけ?

黒いキャミソール着てたんだった。

スーパーの二階で買った安売りの

パンツ穿いていたら悲しくて涙がちょちょ切れるわ。

ナル君にお風呂場案内された。

「えっ、ちぃ君が先でいいよ。

あたしなんて後でも・・」

ナル君怖いっ。

「駄目だよっ!!

早く、入っておいで。」

男の子の家でシャワーを借りる。

これは女の子としてどういう視点だろうか?

びしょびしょになった制服を脱いで、

とりあえず熱いお湯を借りた。

お風呂はすぐに済ませた。

ものの数分だったと思う。

洗面所にあった大きなドライヤーを

拝借してブラジャーとパンツを乾かして、

ナル君から借りたスウェットにTシャツを

着て見たが・・・大きいぞ!!

ナル君、意外と大きかったのね。

それともあたしが小さいだけなの?

制服どうしようと思いながら、

「乾燥機ある」

えっええええええ!!

いつから、居たんだ。

< 346 / 419 >

この作品をシェア

pagetop