Hurly-Burly 【完】

セーラー服美少女見参


あの雷の夜が怒涛に過ぎ去りし、

今日は週末なのですよ。

久しぶりに晴れた心地の良い天気で、

ジョセフィーヌもるんるんになって

土手を永遠と走らされるあたし。

疲れたと言っても許してはくれないのです。

何故なら、あの日相当被害にあったのは

他でもないジョセフィーヌですからな。

サユに首絞められて危うく三途の川に

行きそうだったジョセフィーヌには

とても申し訳なかった。

サユは首を絞めたつもりではなく、

ジョセフィーヌを抱きしめながら

心配してたと言ってたがあたしも

ジョセフィーヌも修平君でさえその言葉を

疑ってしまったよね。

後日、みんなには菓子折りを持って謝りに行った。

別に気にすることじゃないよって言われたけど

さすがにあたしも人様に迷惑掛けたことをそのままに

という常識外れなこと出来なかった。

ナル君には服を返した。

洗濯してアイロンしてすごい綺麗な包装紙で

包んで返したらナル君が目を輝かせて喜んでくれた。

そんなとこで、時間は戻すがジョセフィーヌ

の久しぶりの散歩に付き合ってあげてるのだ。

思う存分遊ぶが良いと思いながらも紐を

持ったあたしをどこまでも走らせる気である

ジョセフィーヌはあたしの体力を底なしだと

勘違いしてるに違いない。

『ハニー、こっちだよ。』

「待ちっ・・・ひっふ・・」

息が上がるし。

あたしに無理させすぎだろ。

ジーパンにパーカーでちっとも可愛げない

服で愛犬と散歩をするあたしには青春という

言葉がすっかり似合わなくなった旬を過ぎた

女になってしまいそうだった。

『ハニー、もう疲れたのかい?

まだ、早いぞ★』

お前、テンションMaxだな。
< 353 / 419 >

この作品をシェア

pagetop