Hurly-Burly 【完】

それから、しばらくして彼女を見つけた

と連絡が来た時は正直ホッとした。

それでも、眠ってる彼女の頬が痣の

ようになって美男がイラついてドラム缶

に八つ当たりで蹴飛ばしてた。

正直なところ俺もムカついたが、他に

怪我はしてないと聞いて良かったと思った。

クスリを売りさばいてたところで彼女の

クラスメイトがクスリを買ってたことが分かった。

同じ委員をやってる男と一緒に来たらしい。

その酒場はのちに処置したと聞いた。

どうも、彼女はまた何かを仕出かしたらしい。

俺は見たわけではないがとんでもないボトル

の残骸が転がり15人が気を失ってたらしい。

黒宮さんたちが何をしたのか分からないが、

何人か病院に送られたというのを聞いて

背筋が凍る思いだった。

美男が噂では全治半年の怪我をさせられた

男も居ると言っていた。

彼女がやったとは思えない。

それに彼女は無防備に黒宮さんの背中で

眠ってたと思う。

「何か、ムカつく。」

黒宮さんがそう呟くところを見たと

百瀬が言ってた。

それから、彼女は梅雨になり始めた

頃からあまり元気がよくなかった。

そういえば、中間でも彼女は全教科

オール満点を取ったと誰かが言ってた。

普段は俺たちと一緒に馬鹿をやってくれて

いるだけであって、本来の彼女はとても

俺たちが関わってもいいような子じゃない。

先生たちからも一目置かれていて、頭が

良く気前がいい委員長と評判だ。

それでも、彼女は俺たちと遊んでくれる。

あまり人目を気にせず校舎で鬼ごっこをしたり

お菓子をたまに作って持ってきてくれる。

最近では俺たちと遊んでくれてる方が

本来の彼女な気がしている。

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