Hurly-Burly 【完】

想像すると浮かんできそうだ。

「あんた親子馬鹿だね。

でも、あんたチョコレートだとカレーも

シチューも食べれないじゃない。」

女の子にしては意外で彼女は甘いものが

そんなに得意ではないらしい。

食べれないわけではないとかで、たまに

食べてるところを見るけど途中で食べれなく

なったのを黒宮さんかナル君にあげてるのを

見たことがある。

「そうなんだよねー。

だから、マジで焦った。

嘘でしょっ!!って兄ちゃん責めた。」

「それ透真さんが言ったの?」

彼女にはお兄さんが居るとか、

そこらへんのこともよく分からない。

家族とは一緒に暮らしてないらしく、

家には愛犬のジョセフィーヌだとか

いう犬を飼ってるとか。

一度、写真を見せてもらったことが

あるがハンサムなゴールデンレトリバー

だったと思う。

「そうなんだよ!!

兄ちゃん酷くない。

あたし、一生食べれなくなるとこだったし。」

前を歩いている彼女たちはどうやらコンビニ

に行くらしい。

俺も丁度行くところだったから良かった。

「それを本気で受け取るあんたも朝陽さん

もどうかと思うよ。」

彼女はとても素直で何でも信じるみたいだ。

この間は、慶詩君と伊織君とユウヤ君に

美男のアフロがヅラだと騙されたと言ってた。

自分のことはあまり言わないが、はっきり

した性格というのか?

自分の意見が言える子だとは思う。

たまに、何かに我慢をしているようにも

見えるけど、そこらへんもよく知らない。

それでも、芯のしっかりした子だと

俺は思ってる。
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