Hurly-Burly 【完】
正体
サユが帰ってチキンを頬張ってたら馨君が
オレンジジュースを持ってきてくれた。
どうしようかなと思ってたらナル君に
ソファーまで引きずられた。
コロッケまだ半分しか食べてない。
「しかし、よく食うねぇ~。」
伊織君はケータイをぱちんと閉じる。
「そう?」
これが普通なのだよね。
しかし、何故か今日はお腹が減るな。
そろそろ、生理にでもなるのかしら?
「・・・痛そう」
今頃!?
ちぃ君、さっき見てなかった?
「大したことないでしょ。」
みんなの方が怪我してないか?
掠り傷多いじゃないよ。
「何、俺の身体に興味ある~?」
ねぇよ!!
「コロッケ以外に興味などない。」
伊織君め!!
何て色気の振りまき方してるんだ。
「お前、あんまボケッとしてるな。」
いや、あんただけには言われたくないよ!!
ちぃ君ほどボケっとしてないっしょ。
「ヒヨリン、あのコンビニはあまり行かない
方がいいよ!!もっくんが居て良かったけど、
サユリンにも言っておいてね。」
ナル君がぎゅうと抱きつく。
これにはもう慣れつつある。
最初は鼻血が出まくりで大量出血して
死ぬかと思ったけど、慣れると可愛いものだ。
「えっ、何かのテロ組織が動いてるの?
それとも、あそこはよく強盗が来るとか!!
それは危険だ。非常に行きたくない!!
むしろ、警察に届けるべきでは・・・」
はいっ、要らない妄想しました。
コンビニ強盗と格闘しちゃうシーン
想像してしまいました。
みんな、あたしの妄想を流すのやめて!!