Hurly-Burly 【完】
この間の事件の後にサユはマコ君と喧嘩して
それで元気なかった。
「そこで、一つ気になることが出来た。
マコ君は軍人にでもなる気なのかしら?」
あたしを巻き込むってのはよく分かんないけど、
サユも多少は危険な目に遭うのかもしれない。
それにマコ君はよく分からない部活に入ってる
みたいで心配だったりする。
ああいうのはきっと将来突然俺は軍人になると
どこかに行っちゃうのかもしれない。
「おめーには呆れてもうツッコミすら
入れたくねぇー。」
金髪ライオンの癖にあたしに呆れたとは
超心外なんですけど!!
「日和ちゃん、横山とはどれくらいの
付き合いなの?」
マコ君との付き合い?
そうだな、1年の頃はシカトばっかりしてた
けど、喋り出したのは2年の4月だったな。
どこからカウントするべきかしら?
「中2から」
マコ君を知るようになってからでいいだろう。
「ふーん、そっか」
何、その微妙な回答。
「みんなはマコ君とどういう関係?」
マコ君に聞いても苦笑いを浮かべる
だけでちっとも答えてくれなかった。
「アイツは何て答えたよ?」
伊織君?
「中学の時の悪友って・・」
それだけしか教えてくれなかった。
悪友ってマコ君は何か仕出かしたのか?
「じゃあ、それだ。」
慶詩の返しがどう考えても可笑しい。
「教える気がないの?」
結局、あたしは除け者か。
「知らない方が世の中上手く行くことって
あるんだよねぇ~、お嬢さん。」
上手く行かないこともあるとは
限らないかしら?