Hurly-Burly 【完】
何で、教室にちぃ君と残されなきゃならんのだ。
そして、いつ離れたらいいのだ!!
もう、肩が焼けるかもしんない。
そーっとちぃ君を見上げる。
何、その間抜けな顔は!!
今の一連の流れを見てなかったとか?
それは何とも間抜けだよ。
ちぃ君、どうして君はそう想定外なんだ。
超絶美形な癖にその間抜けっぷりには
読者もビックリだぞ!
「お前、前に言ったよな。」
な、何を言ったかな?
いきなり元に戻るのね。
ふわりとオレンジブラウンの髪が風に
攫われる。
何故だ、ちぃ君が輝いて見える・・・
「な、何を?」
そっとちぃ君から離れる。
その麗しい顔がクスって笑って崩れる。
ああ、ちぃ君が笑ってくれると安心する。
「大丈夫って・・お前がついててくれるって」
それってあの旅行の日の夜の時のこと?
あの時は確かちぃ君の様子が可笑しくて、
今にも飛び出していっちゃいそうでそれで
いて何故か守ってあげなきゃって気持ちが
動いて気付いたらちぃ君を・・・抱きっ!!
「傍に居ろ。」
ん?
「えっ、何?」
今、変な妄想しちゃった?
ま、まさかねぇー。
抱きしめてしまったというのは記憶から
削除してしまえ。
「一緒に居てもいいの?もう駄目っていうのは
ナシだよ!!後からやっぱやめたとか言ったらっ」
ちぃー君、いきなり至近距離!?
何を血迷った!!
あたしがまさかちぃ君の好きなケーキだと
思っちゃったのか?