Hurly-Burly 【完】
ボーっとしながらもちぃーはさらに言う。
「こっちのことでアイツに迷惑掛けることだけは
避ける。やっぱし、アイツは巻き込めねぇし、
無茶するなって言って聞くヤツじゃない。」
ちぃーはボーっとしながらもよく考えてる。
「まぁそうだろうな。」
慶詩はちぃーの話に頷く。
「下手したら何仕出かすか分からないのが
一番の不安要素ってヤツだなぁ~。」
伊織がちぃーを見る。
「お前らはどう思う?」
ちぃーの視線がバチっと合う。
「どうってねぇ~、俺はちぃーさんの意見に賛同よ。」
伊織はちぃーにそう返す、
「俺も千治が決めたことに口を出す気はない。
こっちのに関わらせたくないってのは同意見。」
馨もちぃーにそう言うとたい焼きの残りを食べた。
「俺は、ヒヨリンにはもう二度と危険な目に
あって欲しくない。」
ナルはヒヨリンを見てから強く言い張った。
「・・・千治に任せる。」
京はちぃーに任せちゃうのか。
「俺もアイツをこっちに巻き込むのだけは
しちゃいけねぇと思うぞ。」
慶詩は髪を耳に掛けながら言う。
そして、俺の番か。
「俺だってちぃーさんと一緒だぜ!!」
結局、似た者同士ってヤツですな。
「どうすっかなー。」
たい焼きを貪り食うちぃー。
結局、ヒヨリンにも立場があるもんな。
委員長で目立った行動は避けなきゃ
ならねぇとか言ってた。
それにヒヨリンこそ全然分からねぇ。
何か、たまに知ることはあってもヒヨリン
の家の事情とかそういうのもあるけど、
全然知らないことが多い。
聞いていいのかそうでないのかさえ
分からない。