Hurly-Burly 【完】

結局、ヒヨリンとはまだ距離があるんだな。

「みんな何黄昏ちゃってるの?

まだ夕日はって・・・何もしかして今の

流行は黄昏ちゃうことなのか!!

それは知らなかった・・・」

ブツブツ何かを言うヒヨリンがにっこりと笑う。

ヒヨリンが笑うと空気が温かくなる。

「ヒヨリン!!」

だから、ヒヨリンはやっぱり傷つけるような

ことには絶対に巻き込まない。

「何でしょうか?」

ヒヨリンが俺の横に座って首を傾げる。

「よっちゃんのこと好き?」

他のヤツとかさ、もっくんもだけど、

ヒヨリンは好きだよな。

「えっ、うん、もちろんだよ。

よっちゃんのことはすごく好きだけど・・

何これすごく恥ずかしいよ。

君は何を言わそうとするのだ!!」

照れるヒヨリンを見ているだけで、

少し嬉しくなった。

「じゃあ、もっくんは?」

それを横目に話を続ける。

「もっと好き。って本当に何言わせる気?

これって愛の告白ではないよね?

みんな友達として好きだよ。

その恋を思い浮かべる感じでないよ!!」

ヒヨリンはそう言って真っ青になる。

恋ねぇ。

「そういうのは期待してなかったから。」

そんなヒヨリンに笑うと、

「ユウヤだって好きだ。

もちろん、ナル君だって好きだし、

馨君も好きだし、京君も好きだし、

100歩譲って大人の努力として慶詩

も伊織君も好きだと言うことにしよう。

それにちぃー君も好きだけど、あそこで

下品な笑いが巻き起こってるみんなも

好きだと思うんだ。」

ヒヨリンは髪を耳に掛けて優しく笑う。
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