Hurly-Burly 【完】
俺たちなんかと一緒に居てくれるって言うのか。
「お前が好きなようにすりゃいい。
後で、文句言ってやめりゃ良かったって
言うことになるかもしれねぇぞ?」
ちぃーがヒヨリンにそう言うと、
「じゃあ、一緒に居る。
好きなようにしていいんでしょ?
今、後悔するより後で後悔するでいい。
文句なんて言わないよ。
やめれば良かったなんてきっと思わない。」
ヒヨリンは意思が強い子だと思ってた。
「日和ちゃん、面倒見るの大変だよ?」
馨がにっこりとヒヨリンに笑いかける。
「馨君が居れば全然苦痛だと思いませんよ。」
ヒヨリンは言うことが真っ直ぐで時々羨ましい。
「じゃあ、改めましてヒヨリン歓迎と行きますか!!」
そんなヒヨリンが味方で居てくれるなんて
心強いことこの上ない。
「ユウヤってお祭り好き?」
ふとヒヨリンがそんなことを聞いた。
「おうっ、あたっぼうよ。」
「そっか、そんな気がしてたよ。」
ヒヨリン、俺は絶対にヒヨリンを悲しませる
ことだけはしないからな。
「俺はお前が何と言おうと手放す気はなかったけどな。」
ちぃーが急に立ち上がってそんなことを言い出した。
えっ!?
「ぶももっ、よっちゃんマジウケる。」
ヒヨリン聞いてねぇ!!
そして、そんな言葉使うんだ。
確かに、よっちゃんアフロの中にゴミ入れられて
コントし始めてるし。
「ちぃー君、視線で人を殺そうとするの止めて
下さい。あたし、何かした?ちぃー君を怒らせる
ようなことしちゃったのか?」
1人悩むヒヨリンは間抜けだった。
「お前、人の話聞け。」
ちぃーが少し拗ねてる。
いや、すごい拗ねてる。
眉間にしわ寄せてヒヨリンを見下ろしてる。