Hurly-Burly 【完】

だけど、引きずられていく現実は変わらない。

「さぁ、落とし前付けてもらおうか。」

か、馨君に魔王が降臨っ。

「すいません、決してわざとではないのです。

お代官様お許しを・・・」

朝来た部屋に付いて膝を畳んで床に

頭をゴリゴリ押し付けてひたすら

謝るを実行した。

「がはっ」

息が出来ないで苦しんでるのか笑いすぎて

苦しんでるか分からない変人が居る。

土下座なんてするもんじゃないと思って

たけど、これは限界を通り過ぎて怒りの

境地を超えてるに違いなくてただただ

必死に土下座というもっともひれ伏す

謝り方をしていたわけで。

「ぶっ」

金髪ヤンキーに笑われようと、

「っく」

魔人フェロモンに馬鹿にされたような

笑いをされても決して負けてはならない。

「委員長、落ち着いて。」

ナル君はやっぱり困惑の表情を浮かべてて、

「ぎゃー、ごめんなさいっ。

何でも致します。

だから、せめて顔だけは殴らないでっ。」

顔がボコボコだなんてサユが知ったら

あの子怒り狂う。

「その言葉撤回なしね。」

馨君がトポトポティーカップに

香りのいいアールグレイティーを

淹れている。

「流血事件なんてのも嫌です。」

入学式の日にあった事件を微かに

知っているというあたしには彼らが

恐怖の団体に所属しているとしか

思えなくて、何かの宗教に汚染されてる

のかもしれないと踏んだ。

騙されているのだときっと。

そうでなきゃ、何故こんなにイケメン揃い

が流血事件など起こすのだ!!
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