Hurly-Burly 【完】

後を追ってきたストッパーと他の奴らに

目を向けながら保健室っていう空間に

むさ苦しい男共。

「お前ら何?」

そして、パイプ椅子に座る相沢とムラタ

が一際低い声で俺たちを凄んできた。

「何って!!」

ナルが今にも殴りかかりそうで

止めてるこっちが危ねぇ。

「委員長は大丈夫なんですか?」

スットパー登場でナルを意図も簡単に

押さえつけて相沢の凄みに負けじと

ガンを飛ばす馨。

コイツはマジで怖ぇの。

「ああ、ただの貧血だとよ。」

相沢がムラタを指さす。

「あのなぁ、お前が苛めるからだろうが。

ひーちゃんが過労死したら俺ぜってぇ

お前を警察に付きだすからな。」

ムラタが相沢に詰め寄る。

「お前だってサボってひーちゃんに

仕事押し付けたろうが!?」

負けじとこいつらは・・・

女がとてつもなく可哀想に思えた。

不憫ヤツだわと眠ってる女を見てたら、

「・・むぐっ」

布団から飛び起きるコイツはどう見たって

さっきまで青白かったヤツで・・

「Ufoが襲来するなんて衝撃的なシーン

見逃しては・・・あれ?」

ベットの上で何かを叫ぶ女を見て、

この場の奴らの目が点になったであろう

瞬間だった。

「あれ、誰か保健室に運ばれちゃっての?

っていうか、何この変なメンバー怖い。

女子があたしだけってどういうことだ!!

これは何かの罠か・・もしくわ、そうだ!

悪夢に違いないと・・・」

再びベットに戻る女がひょっこり顔を出す。

そして、大きな目をパチパチ瞬きをした。
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