Hurly-Burly 【完】
「ぎゃはっははは」
朝から騒がしいぐらい笑うなよ。
お前のせいで鼓膜割れそうだよ。
ユウヤ君がまた笑い死にしそうだ。
「分かるわよ!
失礼なことばっかり言ってこのド金髪!!」
せ、背が高すぎる。
睨み上げようと思ったけど逆に
見下ろされた。
「お前、小せぇよな。
ドチビで決定だな。
オラ、ドチビやんのか?」
ひぃぃぃぃぃぃ。
恐ろしいわ。
この人睨みが尋常じゃないわ。
見下ろすなんて屈辱的だわ。
「チビチビ言うな。
人が気にしてることを言うなんて
お前などデリカシーのない小学生だ!!」
これでもこの身長気にしてんだから。
サユは可愛いじゃんとか言うけど、
全然良くない。
小さいと何かと不便なんだから。
「ああん?」
だから、怖いって。
その睨み止めろ!!
心臓の中に居る小人のおじちゃんたちが
ビックリしてしまうじゃないか。
ド金髪のデリカシーのないヤツのせいで、
後退していたら花壇の段差にマトリックス
再びがやってきた。
「のわぁぁぁぁぁ」
これは地球が揺れてるに違いない。
人類の危機も再びだ。
そんな時にこんなことしてる場合
じゃないじゃないか。
「あ」
おい、ド金髪何ボケッと見てんだ。
あたしの必死な視線に気づけ。
そして、この危機を悟れ。