Hurly-Burly 【完】
ひよこの生態
それから、少し暗いからって送ってくれる。
ド金髪とフェロモン魔人にサンドイッチされる。
「そんなサンドイッチは要らん!!」
食べたくないし、具になりたくない。
この美味しくないサンドイッチ要らん。
「でも、本気でいいよ。
あたし別に暗闇の中走って帰れる人間だから。」
だって、迷惑が掛かる。
わざわざ手間を掛けさせてしまう。
「ドチビ、黙って送らせろ。」
ド金髪は巷のヤンキー座りで
あたしより少し目線が下がる。
「あたしなんか襲う人居ないよ?」
それにあそこらへんそういうの
あんまりないから気に掛けた
ことすらない。
「分からず屋、早くバイクに
乗せちまおうぜ、ケイ君よ。」
「おうぜ、このひよこケツに
乗せるのイオ君ね。」
それから、あたしの押し付け合いだった。
「だったら、俺が行く。」
ナル君がぎゅむっと後ろから抱きついてきた。
「あわわっ」
心不全再びだ。
泡吹いて死んだろうか?
「・・・さっさと決めろよ。」
京様、降臨!!
って、こんなのエンドレスで
エンドロール終わっちゃうっ。
ジョセフィーヌがお腹を空かせて
待ってるのに!!
「じゃ、じゃ、じゃ、馨君がいいな。」
キラリと馨君に熱い眼差しを送る。
自分に来ると思わなかった馨君は
きょとんとあたしを見つめる。
物の3分後。
「ふっ、あたしはやっぱり一人で
帰るさね。」
その反応のなさにショックだぞ!!
ブレイクンハートだこの野郎。