ユキノカケラ
それから私と優は30分くらい1対1をやった。


「あんたら元気やな。」

「てか、彩奈上手すぎやろ。」


ま、前の学校までずっとやってたし。


「俺も上手いやろ?」


優が私に聞いてきた。


「まあまあじゃない?」


いつもみたいに皮肉っぽく返した。

しかし、優の様子が少しおかしかった。


「…俺、先に帰るわ。」

「えっ…?」


優はさっさと体育館から出ていった。


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