ここから、君と。
4月~出会い~
4月。桜の咲く季節がやってきた。

今日は中学の入学式。初めての中学校。

新しいぶかぶかの制服を着てここへ登校します。



「キーンコーンカーンコーン」


「は~…。やっと終わったね、入学式!」
「そうだね!!!校長の話長すぎー!!!」

おしゃべりをしてるのは私、佐倉 陽菜(さくらひな)。
その友達は、相川 郁(あいかわいく)。

私たちは、小学校からずっと同じクラス。だから、毎日一緒★

って、新しい友達、作らなきゃなのにね…笑




…1時間目。私の嫌いな時間がやってきた。「自己紹介」。こんなのなくたって、名前くらい覚えられるよ!!!

とうとう、私の番。
「佐倉陽菜です。と…特技はピアノ…です。よろしくお願いします!!!」

ほ…。終わった終わった~♪

そのあとは、クラスメイト29人が自己紹介をしている間、睡魔に負けて寝てしまった。




2時間目。

2時間目は、クラスメイトとの交流を深めるとか何とかで、自由時間になった。
私はもちろん、郁と一緒に…


って、郁!?!?


…郁、友達できるの早!!  
郁は、もうみんなに溶け込んでいて、話の輪に入っていた。

「あ~…なんか取り残されちゃったな~…」


そんなことをつぶやいている私に一人が話しかけてきた。

「ねえ、陽菜だよね!?俺、覚えてる!?」
「…あれ!?翔!?あの転校した??」

「うん!そうだよ!」
「すッごい久しぶりだね!よろしくね~★」

…私に話しかけてきたのは、幼なじみで、よく遊んでいた
高橋 翔(たかはししょう)だった。

なんか、翔すっごくかっこよくなった気が…

なーんてことナイナイ!!だってあの翔だよ!?


ひたすら考えて考えて考えまくっていた1日でした…。


なんだろう、この気持ち・・・。

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