恋塾
さやかは見て見ぬふりをして、

話を続けている。

時間はゆっくりと過ぎてゆく。

美由今何やってるかな?

いま大丈夫かな?

離れないよ。

神様、助けてよ。

「それでね、うち美由がゆるせない」

一言、

その一言だけ聞こえたよ。

さやか、美由が許せないなら私はあんたを許せない。

「どして?」

「だって、私たくや君好きだもん」

もう意味が分からない。

恋をしなきゃ美由とは仲直りできないのかな?

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