涙の温度-私と君-
それから何回も殴ってきた。
逃げようとしても力が入らなかった。
「っ‥。なんだよ!!離せよ!!」
「ハァ?何言ってんのこいつ離すわけないじゃん☆」
「…‥。」
黙って睨んでたら1人の女子が
「あんた今まで何してきたかわかってんの?」
「うちはなんもしてねぇ‥。」
「みんな!!今の聞いた!?なんもしてないって!!」
―アハハハハッ
全員が笑ってた。
本当になんもした覚えはない。
「これ!!あんたと私の彼氏でしょう?」
と言って写真を見せてきた。
それには、私とその女子の彼氏がキスしてる写真だった。
記憶をたどってくと‥。
「あっ‥。」
「忘れたとは言わせないから」
「それは!!違うんだよ‥!」
「何が違うのかなぁ!?」
「あれは‥そいつに無理矢理キスされたんだよ」
「ハァ?剛がそんな事する訳ないじゃん」
剛とは彼氏だ。
「本当の話しだから‥」
「ふざけんなよっ!!」
―バコッ
顔に激痛がはしった。