わがままでゴメン。でもすきなんだよぉ…
そんなわけで、お酒を頼んでも怪しまれることはなかった。




「んじゃ、カンパーイ!!!!」



先輩の乾杯コールと共にお酒に口をつけた私。




その瞬間目の前がぼやけだした。





「おい…大丈夫かよ???」





このとき、先輩に無理やり連れてこられた南くんと初めて言葉を交わした。





「あ、はい、大丈夫…だと思います。」





私は彼の顔立ちのきれいさに見とれ、酔いがさらに増した。





長い長い夜遊びも、気がつけばもう皆デロンデロンに酔っていた。






そんななか、一人冷静な南くんが歩けなくなった私を負ぶって家まで連れて帰ってくれた。




その帰り道…





「米山さん…だよね??」




「はぁ~い、米山美希ですよぉ~☆」







このときのことはあまり記憶に残っていない。




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