わがままでゴメン。でもすきなんだよぉ…
小堀先輩は無言のまま教室を後にした。





「南くん…??」




息切れする南くんはどこかキレイだった。




「ゴメン…美希」



南くんの声。



大好きな声。




その声が今、私に降りそそがれる。




「謝るのは私のほうだよ…」




そう言って笑った。



南くんも笑った。




まったく…私たちってバカップル!?



「ねぇ美希…??」



「なに??」




「抱き…しめてもいい??」







その問いかけにゆっくりうなずいた。


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